小さい頃、祭りの後は決まって寂しさに襲われた。
友達の家に仲のいい家族が集まって、それは賑やかで。外から笛の音が鳴り、威勢のいい掛け声や誰かの笑い声が飛び交う。
このままずっと続けばなと幼心に思ったが、時間はすぐに過ぎる。
親に「帰るよ〜」と言われた時、今までの楽しさは一瞬にしてなくなった。
■■■
その気持ちがフラッシュバックしたのは、先日、琵琶湖に面した六矢崎浜キャンプ場に行ったときのこと。
初めてグルキャンを経験した。娘の幼稚園のときの友達と、そのパパ、ママ、妹ちゃんと、うちの家族。これまではパパ、ママと遊ぶことが多かったうちの娘は大はしゃぎ。目の前が琵琶湖という最高のロケーションですぐに泳げるとあって、まあ、子供たちはハッスルした。
友達のパパがSUP(すごく買いたい)を持っていてそれに乗せてもらったり、湖畔でじゃれあったり。時にはケンカもしたけど、10分前のことは忘れるのが、子供のいいところ。何事もなかったようにまた、遊び始めた。
夜はバーベキューでお肉に舌鼓を打ち、ランタンに集まった虫を網でとって、また笑顔が広がる。何をしても興奮冷めやらぬ様子だった。
新しく買ったばかりのMAC ONEのタープの下で、トランプもしていた。飽きれば、再び、湖で泳ぐ。
それを大人たちが微笑ましく見つめた。
グルキャンって最高だなあ。そう実感した、1泊2日だった。
楽しい時間には、必ず終わりがくる。
テントを、タープを撤収し、荷物を車に積める。
それでもまだ、娘は帰るという実感はないようだったが、じゃあね、バイバイとお互いの家族が言った瞬間、娘の目から大量の涙があふれた。
そして、自分一人では立ってられず、ママに寄りかかる。
甲子園でサヨナラ打を打たれた投手のように、泣きじゃくった。
分かるよ、その気持ち、分かる・・・・・・。
パパは何もできないまま、車のエンジンをかけた。
今回はこの辺で、アーベイ。
コメント