【兵庫県豊岡市】子どもが楽しめる湯の原温泉オートキャンプ場

キャンプ場レポ

ママが見たものは?

 夜中の23時ぐらいだったか。

 トイレから戻ってきたママがテントの前で興奮気味に言った。

 「見えた、見えた。初めて見た、私」

 もう就寝態勢に入り、現実と夢の狭間にいた自分はたぬきか、鹿でも見たのかなと思ったら、全くの見当違いだった。

 「流れ星。すごく星空がきれいで、見上げていたら、流れ星がさっーーーと」

 湯の原温泉オートキャンプ場の標高は280メートル。それほど高くはないのだが、山間部で周囲に光がない場所での星空は格別だった。

フリーサイトにも区画がある

 キャンプ場は棚田状に作られた場所に、区画サイト(10メートル×10メートル、電気、水道あり)が43、大型対応サイト(15メートル×10メートル)が7、そして、フリーサイトで構成される。

 金額は時期や土日、ウィークデーによって分けられていて、一番値段が高いイエロー料金(GW、シルバーW、連休やお盆)で、大型サイトが8500円、区画サイトが6000円、フリーサイトが3500円。それに、環境整備費(ゴミ処理)として一人100円がかかる。

 我が家が選んだのはフリーサイト。と言っても、ここはフリーサイトでも区画(地面に埋まったロープで仕切られている)があり、広さもまちまちなのであらかじめ、電話で広さを確認しておいた方がいいだろう。

 幸い、我が家が訪れた時は両隣のうち左横の1サイトが空いていて、管理人さんから「横にいなければ、はみ出してもいい」と言われていたので広く使えた。フリーサイトの近くには炊事場が2箇所設置されていて不便は感じない。トイレは少し離れているが、それでも遠くはなく、きれいに保たれているので使いやすかった。

隣接する温泉で安らぎ

 このキャンプ場の最大の売りは温泉か。

 場内の入り口にある温泉は開放的な露天風呂があり、大自然の中で束の間の安らぎを与えてくれる。特に夏場のキャンプは設営などで大量の汗をかく。その汗を流したいので、シャワー施設、もしくは温泉が隣接していると、すごくありがたい。大人は500円、子どもは300円で入湯できる。

 子どもにとっては、サイトの近くに遊具が備わる広場があるのは心が弾む。娘はそこで大いに遊んだ。車で数分の場所に阿瀬渓谷があり、川遊びも楽しめる。車を駐車するスペースもあり、便利だ。我が家はチェックイン(14時)の前にひと遊びし、チェックアウト(12時)の後にまた川を訪れた。娘のはしゃぐ様子を見ると、素直に来てよかったなと思えた。

湯の原温泉の近くにある阿瀬渓谷。

星は動かない

 ところで、ママは流れ星を見た時、何も願い事をしなかったと悔やんでいた。

 自分もあの後、眠たさを堪え、しばし夜空を眺めていた。

 流れ星よ、こいと待ち構えていたが、その気配すらなかった。

「キャンプギアがいっぱい買えるように」と願う気持ちを見透かされたのか。

 そんな都合のいい欲望のために、星は動かないのだろう。

 きっと、星も人を選ぶのだろう。

 今回はこの辺で、アーベイ

湯の原温泉オートキャンプ場:兵庫県豊岡市日高町羽尻1510

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