開放感でいっぱいになる
今のご時世、優しさに触れることが少なくなった。
そもそも人と物理的に距離を取らないといけない。むやみに、他人と話せない。社会的な距離を保つことは、人間の距離も離してしまうのかもしれない。
そういう、鬱屈として日々の中で、このキャンプ場を訪れたせいもあるのか。
受付のおじさんに、「炭買うの忘れたんですけど、炭売ってますか」と聞くと、「売ってないけど、余った炭があるから持っていき」と言われた。
その柔和な表情を見て、キャンプをする前から心地よい気分になった。
ここの施設の人はみんな優しい。
琵琶湖自体も我々を温かく迎えてくれたような気がした。
サイトの目の前には日本一の湖が広がり、開放感で心が埋め尽くされる。
夏場、酷暑の中でタープとテントを設営し、飲むビールは格別だった。
ロケーションは最高、格別な開放感
推奨はされていないが、湖で泳げる。しかも、浅瀬で水がそれほど汚くないから、大人も安心して子どもたちを泳がせることができた(とは言っても、水難事故を防ぐためにひとときも目は離せないが)。子供たちは目の前に湖があるから、休憩を挟んでは、何度も湖と戯れた。
サイトはフリーサイトで、ペット可と、一般に分かれている。受付に近いところがペット可エリア、その奥が一般エリアだ。車が横付けできるのは嬉しい。
今はコロナ禍で密を避けるために人数制限をしているそうで、予約が取れれば、広く使える。我が家が訪れた時はお盆期間で混んでいたが、それでも、タープとテントをしっかりと余裕を持って張ることができた。
そして、なんと言っても、チェックアウトの時間が15時のため、ゆっくり過ごせる。1泊2日で午前中のチェックアウトだと、次の日はバタバタして終わるが、ここはお昼を食べて、さあ片付けようという感じでかなり満喫して、この地を後にすることができた。
【メリットまとめ】
・最高のロケーション、開放感
・夏場は泳げる
・車を横付けできる
・ファミリー多め(ファミキャンの我々にとっては重要)
・チェックアウト時間が異例の15時(繁忙期は違う)
・料金設定が良心的(大人1人1000円、子供1人(小学生以上、未就学児無料)600円、車1000円)
優しさで満ちたサイト、デメリットも
一方で、残念な点はトイレだろう。
汲み取り式で匂いも少しある。特に人が多い時は便器が汚れている可能性が高い。実際に我々が行った日もそうだった。ただ、清掃はしっかりと行き届いているので、翌日にはきれいになっていた。
あとは自動販売機がないこと。24時間出入り自由だから、スーパー(現地から10分ほどにSUPER CENTER PLANTという大きなショッピングセンターがある)に行けばいいが、夏に水が切れてすぐに欲しい時に、車を動かさなければならない。
【デメリットまとめ】
・トイレが汲み取り式
・自動販売機がない
・水が出る簡易シャワーしかない
とはいえ、デメリットのないキャンプ場などない。その点を差し引いても、魅力十分でリピートする価値のあるキャンプ場だと思う。
帰り際、清掃のおばちゃんと少し話をした。
たわいもない話だったが、最後に「気をつけてね、またきてね」と言ってくれた。
世知辛い世の中だが、捨てたもんじゃない。
「広い湖に広い心が宿るキャンプ場」だった。
今回はこの辺で、アーベイ。
六ツ矢崎浜オートキャンプ場:滋賀県高島市新旭町深溝
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